「更生タイヤ」とも呼ばれています。
新品タイヤが摩耗して取り外され選定基準に
合格したものを「台タイヤ」と呼びます。
この台タイヤのトレッド部の古いゴムを削り取り、
新しいゴムを貼り付け、
もう一度使用できるように機能を甦らせたタイヤがリトレッドタイヤです。
リトレッドタイヤの「基礎=土台」になるので
「台タイヤ」と呼ばれています。
リトレッドは英語では「RETREAD」⇒ RE-TREAD
“再度トレッドを”という単語
があります。
国内で製造および販売され使用されている
リトレッドタイヤは、次の種類のものです。
※乗用車用のリトレッドタイヤは製造されていません。
国内の乗用車用タイヤは12 インチ〜21 インチ、
扁平率30 〜80 で220 サイズあります。
(ちなみにトラック・バス用タイヤは17.5 ~22.5 インチで
34サイズです)乗用車用メインサイズの100サイズを
リトレッドするための設備投資は多額となり、
新品タイヤとの価格メリットを出すことが困難です。
リトレッド回数は原則1回です。
ただし、お客様の使用条件により
リトレッド回数を増やせる場合もあります。
例えば、タイヤの使用期間が短い、
または走行距離は多くないが摩耗寿命が短いなど
「台タイヤ」の耐久性がまだ充分残っている場合などは、
販売店やリトレッドタイヤ製造会社と
検討および調整を行うことでリトレッド回数を増やす
ことが可能となります。
リトレッドタイヤの前輪(フロント)装着は原則推奨しておりません。
リトレッドタイヤは新品タイヤに比べ耐久力が極端に劣ることはありませんが、できるだけ荷重がマイルドな条件で
使用していただきたいからです。
<タイヤにかかる荷重の規格値(代表サイズの例)>
275/80 R 225 151/148 J 空気圧900kpa
S = シングル(単輪装着=1 軸に2 本) 1本あたり3450kg
D = ダブル(複輪装着=1 軸に4 本) 1本あたり3150kg
タイヤ1 本あたり300kg の差がありフロントはリアに比べ荷重的に厳しくなります。
但し、使用条件が非常にマイルドで近距離輸送が主力等で
前輪にもリトレッドタイヤの装着検討をされる場合は、
販売店やリトレッドタイヤ製造会社へご相談ください。
リトレッドタイヤは「JIS K 6329 更生タイヤ」を基に
製造されています。
「JIS K 6329」には
※1: 基本的な「種類」「寸法=タイヤ総幅、外径」
「サイズ別の空気圧」「荷重能力」等は
JATMA(日本自動車タイヤ協会)規格に準じています。
尚、リトレッドタイヤの溝深さは製造会社毎に設定
されていますので各製造会社にお問い合わせください。
リトレッドタイヤのバランスに大きく影響する要因は
大きく分けて次の2つです。
カーカスタイヤの構造で最も重要な内圧
を
保持するためのコードの複合体。
ベルトカーカスを保護したり補強する
3 〜4 枚の層。
トラックやバス用のスチールラジアル
は、
カーカス・ベルトともいう。
(このときのコードをスチール・コードともいう)
リトレッドタイヤを装着し、高速道路走行時などで
車両の振動が発生した場合は
タイヤを購入された
販売店にご相談ください。
バランス修正等の対応を取って安全運行をお願いします。
リトレッドタイヤの製造で新しく貼り付けるゴムは、
大きく分けて次の種類があります。